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2007/12/19

クリスマス小話

今日のラジオネタ 【クリスマス小話】

●クリスマスの起源
12月25日は、イエス・キリストの生誕を祝う 『クリスマス』。
クリスマスの起源には諸説ありますが、古代ローマで冬至の日に行われていた「太陽神の誕生祭」や「農耕神への収穫祭」が、後にイエス・キリストの生誕祭と結びついたといわれています。 

では、なぜ12月25日にイエス・キリストの生誕を祝うようになったのでしょうか。
当時のローマでは、太陽神を崇拝する異教が勢力を持っていました。初代キリスト教の指導者達はその異教徒との対立や摩擦を生むことなく、またキリスト教をひろめるために、太陽神を祭る祝祭日の
12月25日ををクリスマスにしたということです。

クリスマスの語源はラテン語の「クリストゥス・ミサ」の略で、キリスト(Christ)のミサ(mas)を意味しています。ちなみに 『X'mas』 の「X」は、「クロス」つまりは「十字架」を意味しキリストを表わす記号です。特に省略形ではないのでX'masは誤りだそうです。
また、前日の24日を 『クリスマス・イヴ』 といいますが、この 『イヴ』 は ~evening 夕方(夜)~ という意味でもともと "前日″という意味ではなかったそうです。

●クリスマスツリー
クリスマスツリーは、ドイツに起源があるといわれています。
モミの木に住む小人が村に幸せを運んでくれるという信仰から、花・卵・ロウソクなどをモミの木に飾り、その周囲を踊りで囲んでいつまでも小人に木に留まってもらうというお祭りが、クリスマス・ツリーの起源と考えられています。この小人が サンタ・クロース になったとも言われています。

また、常緑樹のモミの木は、冬でも葉が落ちず “永遠の生命” を象徴するものとして、崇拝の対象とされていました。

●サンタクロースの由来
サンタクロースのルーツは4世紀、現在のトルコに実在したセント・ニコラウスがモデルといわれています。彼はさまざまな奇跡を起こして不幸な人々を助ける“庶民の味方”として人気があったそうです。

ある時、貧困のために身売りされようとしていた娘を助けるために、金貨の入った袋を娘の家の煙突から投げ入れ、 暖炉に洗濯物として干してあった靴下のなかに入ったといいます。
これが、サンタクロースが煙突から入って、ソックスの中にプレゼントを入れていくという伝説になりました。

セント・ニコラウス・・・の発音がサンタクロースになったと想像しますが・・・?
実はオランダの言葉で、聖ニコラウスはシンタ・クラース、またはジンタ・クロース。この呼び名がアメリカに伝わり“サンタクロース”になったそうです。

●サンタの服が赤いのは?
赤い色は、みんなを不幸な事から守る力があると考えられ、血、太陽、生命を象徴する色であり、幸福や喜びのシンボルカラーです。日本でも、おめでたい時や魔よけに「赤」が使われる事が多いですよね。しかし、昔のサンタの服装は【赤】とは決まっていなかったようです。

1930年代以降、コカ・コーラ社が出した広告に、等身大の人間味あふれる「コカ・コーラのサンタクロース」が大人気になり、全米、全世界に広まりました。これがきっかけで「サンタ=赤い服」というイメージが一般化したと思われます。

●サンタの相棒【トナカイ】
サンタクロースのソリを引く8頭トナカイには、実はそれぞれ名前がついています。ムーアの詩によれば、ダッシャー、ダンサー、プランサー、ビクスン、コメット、キューピッド、ダンダー、ブリッツェン…。
でも、みなさんに最もなじみ深い真っ赤なお鼻のルドルフは9頭目・・・???

サンタの移動装置=トナカイのソリになったの理由は、北極圏でトナカイと遊牧生活をおくるラップランドの民(サミー人)を意識していたからではないかといわれています。当時のアメリカでは、ラップランドの民は魔法を使う、というイメージがあったようです。神秘な存在だったのですね、納得です。

●クリスマスカラー
赤・緑・白のクリスマスカラー。【赤】はイエス・キリストが私達に永遠の命を与えるために十字架にかかった際に流した血の色、“愛と寛大さ” を表します。【緑】は永遠の命・神の永遠の愛、【白】は“純潔”を表しています。

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